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 武田薬品工業は17日、希望退職を募ると発表した。対象は30歳以上で日本事業を担う勤続3年以上の社員のうち、本社の事務部門の社員や医薬情報担当者(MR)ら。研究開発や製造部門は含まないという。募集人数は非公表。9月28日から10月16日まで募り、原則として11月30日付で退社する。退職金を上乗せするほか、再就職を支援するという。

 対象の下限を30歳という若手に設定するのは異例だ。業績も、2021年3月期は最終黒字を見込む。武田は理由について、重点分野と位置づけた消化器系疾患など5領域に注力するための改革の一環で、「自らの生涯設計に基づき、退職や転身を希望する従業員をサポートするため」と説明する。このほか、日本事業の社員を対象に報酬制度や年金制度の変更も検討しているという。

 ただ、大手証券のアナリストは「コスト削減が理由だろう。(アイルランドの製薬大手)シャイアー買収後に海外の人員配置は見直したが、国内は手つかずだった」と話す。武田は19年1月に約6兆円でシャイアーを買収して借金が膨らみ、コスト削減が急務となっている。(真海喬生)