益田暢子、栗林史子、デザイン・加藤啓太郎
拡大するコロナショック変容する経済#2
東京・六本木の豚しゃぶ店「豚組しゃぶ庵」が、10月末で閉まる。創業から13年。「勝利の方程式が、コロナ禍で悪手に変わってしまった」と、オーナーの中村仁さん(50)は話す。
IT企業が集まる一等地に100席の大きな店を構え、宴会にも向く鍋料理を扱ってきた。
拡大する10月末に閉店することが決まった「豚組しゃぶ庵」。外食産業は苦境に立たされている=2020年8月7日午後、東京・六本木、益田暢子撮影
しかし、鍋をつつく宴会は、感染を避けようとする人にはハードルが高い。テレワークの定着で街に人出が戻る見通しは立たず、高い賃料がのしかかる。
店を休んだ4~5月、具材やだしをまとめた「鍋セット」を2人前4千円で宅配した。多い日だと1日に100セット。自宅で鍋を囲んだ客が、その様子をSNSに投稿してくれた。
「写真を見て、つながっている気持ちになった」と中村さん。リアル店を閉める一方、ネット通販へかじを切る。
拡大するオンラインで取材に応じる「豚組しゃぶ庵」のオーナー、中村仁さん。飲食店向け予約システムを開発・販売するトレタの代表でもある
危機にある外食産業は、裾野が…
この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。
この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。
この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。
この記事は有料会員記事です。
残り:1287文字/全文:1624文字
2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら
速報・新着ニュース
あわせて読みたい
PR注目情報