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 新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生した奈良県天理市の天理大学ラグビー部で、新たに10~20代の男子部員29人の感染が確認された。県が18日発表した。いずれも軽症か無症状という。12日に20代の部員1人の感染がわかってから17日までに24人の陽性が判明しており、計53人になった。

 県や天理大によると、部員168人は市内の同じ寮で生活している。8月初旬に寮から自宅に戻った部員1人を除く全部員167人やマネジャー4人、指導者の職員10人の計181人のPCR検査が終わり、陽性は53人、陰性が128人だった。陽性のうち軽症は13人、無症状は40人という。

 県は、タックルやスクラムなど接触プレーのある練習中や、長時間を一緒に過ごす寮生活で感染が広がったとみている。一方、18日には県立医科大学の感染専門医らが大学を訪れた。検査結果は陰性でも濃厚接触した部員は約2週間、寮とは別の施設の個室で健康観察する。この期間中に外出をしてはいけないなどの注意点を感染専門医らが指導したという。

 鶴田真也・医療政策局長は「今後、関係機関と協力して県内で寮生活をしている教育施設などへの対策を考えたい」と話した。

 ラグビー部は3月以降、対外試合を禁止し、6月から屋外を中心に個人練習を再開し、徐々に全体練習を始めていた。タックルやスクラムなど接触を伴うプレーは7月まで禁止し、寮では食堂で座席の間隔をあけるなど対策をしていたという。

 ラグビー部は関西大学ラグビーAリーグで4連覇中。全国大学選手権で準優勝経験のある強豪だ。OBには2015年のラグビーW杯南アフリカ戦で勝利に貢献した立川理道(はるみち)さんらがいる。