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 世界文化遺産に登録された「天草の崎津集落」(熊本県天草市河浦町)にある崎津資料館みなと屋で、潜伏キリシタンの信仰対象であったとされる、国内ではほとんど類を見ない独特の形態の石像「ウマンテラさま」の展示が始まった。

 ウマンテラさまは崎津集落に隣接する今富集落にある小山の山頂の旧墓地に祭られていたもので、高さ45・5センチ、制作年代・作者不詳。民間のキリシタン資料館「サンタマリア館」(天草市有明町)で展示されていたが2017年、同館の閉館に伴い天草市へ寄贈された。市は元の場所での管理が難しいため先月23日からみなと屋で展示している。

 石像は坊主頭で背中に翼があり、長い錫杖(しゃくじょう)(剣?)を持ち、動物(魔獣?)を踏みつけている姿が表現されている。15~16世紀のルネサンス期に西洋絵画ではやった題材である「大天使ミカエル」との類似点が多く、江戸時代に潜伏キリシタンが持っていた図画をモチーフに制作された可能性が高いという。

 市文化課の中山圭学芸員は「今富集落にも潜伏キリシタンに関連のある場所が数多く残っている。今富集落にも魅力的な歴史があることを知ってもらうきっかけになれば」と話している。

 開館は午前9時~午後5時で入館無料。問い合わせはみなと屋(0969・75・9911)へ。(大矢雅弘)