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 東海地方唯一の常設寄席で、新型コロナウイルスの影響で3月から休演中の大須演芸場(名古屋市中区)は「定席」の寄席を10月1日に再開し、今月20日から前売り券を発売する。イベントなどで使用する「貸席」は6月に再開しており、落語や漫才などが楽しめる常設の寄席の定席が「復活」すれば完全再開となる。しかし、貸席の利用低迷などもあり、経営面での苦境は続くという。

 同演芸場を拠点に活動する落語の「雷門」一門が、「登龍亭(とうりゅうてい)」に亭号を改めたことに伴い、4月に披露興行を予定していたが、新型コロナで延期に。10月の定席は登龍亭のお披露目興行となる。通常、定席は毎月7日間開いているが、10月は「試験的」に1日から4日までの計4日間に短縮。客席を90~100席へと半減して社会的距離をとるほか、入場時の検温やマスクの着用などの感染防止策をとる。

 ただ、定席が再開しても経営面の厳しさは変わらないという。演芸場の橋本浩宗理事は「収益の柱である貸席は、以前は月に10~14日間の利用があったが、いまは月に3日ほど。客席を減らして再開しても、客が集まるのか不安もある」と話す。11月以降の定席は10月分の売れ行きやコロナの感染状況などをみて判断するという。

 演芸場は4月下旬からホームページで寄付を呼びかけている。これまでに1千万円ほどが寄せられたが、今後も苦境が見込まれることから、引き続き寄付への協力を求めている。

 寄付の振込先は「名古屋銀行上前津支店 普通口座3819745 一般社団法人大須演芸場」など。「寄付名簿」を演芸場内に掲示する。詳細は演芸場のホームページ(http://www.osuengei.nagoya/別ウインドウで開きます)。(岩尾真宏)

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