あのシゲカヨが再び大乱闘!「後ハッピーマニア」(安野モヨコ)

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松尾慈子
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漫画偏愛主義

 幸せを求めて爆走する重田加代子(24)、通称「シゲカヨ」の激動の恋愛と喪失の日々を描いた「ハッピー・マニア」。1990年代に大ヒットした作品のまさかの続編だ。平成を駆け抜けたシゲカヨは、令和の今をどう生きるのか。

 二股、不倫など数々の恋愛遍歴の末に、一途にシゲカヨを思ってくれていたバイト先のおぼっちゃん・高橋と結婚したシゲカヨ。だが本作冒頭では、高橋に「離婚して下さい」とお願いされる。それまでシゲカヨのプチ家出や浮気の時には、「絶対別れない」と言っていた高橋の突然の裏切りに、シゲカヨは叫ぶ。

 「今別れるってどういうことか わかってんの? あたしはもう 45才なんだよっ」

 いきなりのジェットコースター展開。高橋はずっとシゲカヨのことを好きなんじゃなかったのか。前作ラストを読んで「2人はいつまでも幸せに暮らしました(こんなシゲカヨでも)」というおとぎ話的永遠をなんとなく想像していた私としては、そのシーンに打ちのめされる。いや、それはこちらの勝手な期待であって、時は流れ、人は変化し、気持ちだって変わっていくのが現実なのだから、当然なのだが。

 加えて、前作を知る読者とし…

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