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 今月末で廃止され、病院機能が移転する国立病院機構八雲病院(八雲町)で18日、移転先への入院患者の搬送が本格的に始まった。新型コロナウイルスの感染収束前の長距離移動は、重い病気や障害のある患者の命に関わるとして、移転延期を求める声が家族や職員から上がったが、21日までに搬送を終わらせる。

 八雲病院は全身の筋力が徐々に低下する難病筋ジストロフィーと、重い身体障害と知的障害を併発する重症心身障害(重心)の専門医療機関。計193人の入院患者は移転先の北海道医療センター(札幌市)と函館病院(函館市)に移す。搬送には道外の医療福祉スタッフを含む延べ約270人が関わる。14日までに4人を搬送した。

 18日は54人の重心患者が函館病院に移された。病院前には家族15人ほどが集まった。姉が移ってきた高木ひとみさん(62)は移転延期を求めてきたが、8月に入ってからは、無事に移送が終わることを祈ってきた。「より距離が長い札幌への搬送も心配。姉は環境の変化で体調を崩すかもしれないので、今後も気にかけていきたい」と話した。(天野彩)