[PR]

 東京・明治神宮外苑のイベント会場で2016年11月、木製のジャングルジム形の展示品が燃え、男児(当時5)が死亡するなどした火災で、重過失致死傷の罪に問われた22歳と23歳の元大学生の男2人(火災当時は少年)の初公判が19日、東京地裁であった。2人は「被害者には大変申し訳なく思いますが、発火するとは考えられませんでした」などと起訴内容を否認し、無罪を主張した。

 問題の作品は、日本工業大の学生らでつくる団体が出展。2人はメンバーとして会場で作品の監視や来場者の対応を担っていた。

 起訴状などによると、火災は2人が作品内に置いた投光器の白熱球の熱が飾りの木くずに触れて発火して起きた。遊んでいた男児が焼死し、助けようとした父親もやけどで顔や手に重傷を負った。

 検察側は冒頭陳述で、作品内に散乱した木くずが高熱の投光器に触れれば火災が起きると2人は予見できたと指摘。その上で白熱球が熱くなっていることを認識しながら、点灯させたまま放置したと主張した。

 弁護側は、火災前にも投光器を設置していた日があり、指導教員やイベントの運営担当者から火災の危険性は指摘されなかったと反論。2人は火災当日が初めての当番で、「出火の危険を覚えるほどの熱は感じておらず、火災の発生を認識しなかったのはやむを得ない」と主張した。

 火災をめぐっては、同大の指導教員やイベント会社の社長ら4人も業務上過失致死傷容疑で書類送検されたが、東京地検は4人を不起訴処分にしている。(根津弥)