拡大する写真・図版コロナショック 変容する経済#3

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 今年2月8日。国内の医薬品メーカーで原材料の調達を担当する男性(46)のスマートフォンに、中国の取引先からSNS「ウィーチャット」で次々に連絡が入った。「工場が止まり、納期に間に合わない」「(春節で)帰省した従業員が工場に戻って来られない」。男性は「悪い予感が的中した」と振り返る。

 男性の会社は、中国や東南アジア、インドから原料を輸入し、日本国内の工場で薬の有効成分である「原薬」を作り、製薬会社に納めていた。だが、新型コロナウイルスの感染が広がった中国で工場が止まり、供給が突然途絶えた。

 その後1カ月ほど、原料確保のために奔走した。取引がなかった中国の工場にも相談し、中には従来の価格の2倍以上を求められた。3月下旬から徐々に輸入は再開したが、今でも綱渡りの日々が続く。中国は薬の原材料で世界の輸出の約16%を占める、世界最大の輸出国。影響は世界中に広がった。

 冷戦終結後、企業は安い労働力…

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