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 カジノを含む統合型リゾート(IR)事業をめぐる汚職事件に絡む贈賄側への証人買収事件で、収賄罪で起訴された衆院議員の秋元司被告(48)=自民を離党、保釈中=が証人を買収するよう指示した疑いが強まったとして、東京地検特捜部は20日にも、組織犯罪処罰法違反(証人等買収)容疑で秋元議員を取り調べる方針を固めた。特捜部は、秋元議員が自らの裁判を有利に進めるために証人買収を計画した可能性があるとみている。

 また、特捜部の調べに対し、贈賄側にうその証言をするよう働きかけたとして同容疑で逮捕された会社役員の淡路明人容疑者(54)が「秋元議員から証人買収を依頼され、指示を受けた」との趣旨の供述をしていることも関係者への取材で判明。秋元議員は今年2月の保釈後に淡路容疑者と度々面会していたという。秋元議員は朝日新聞の取材に「一切関与していない」と話していた。

 秋元議員は2017年9月28日、中国企業「500ドットコム」の元顧問、紺野昌彦被告(48)らから現金300万円を議員会館で受け取るなど計約760万円相当の賄賂を受け取ったとして起訴された。淡路容疑者らは今年6月と7月、紺野元顧問に「議員会館で秋元議員と会ってない」などとうその証言をすることへの報酬として、現金計3千万円の提供を申し込んだ疑いが持たれている。

 関係者によると、秋元議員は保釈後、淡路容疑者に対し、紺野元顧問から賄賂を受け取ったとされる日について「会ってない。スケジュール表にも面会予定が入ってなかった」などと裁判で無罪を主張する方針を説明していたという。

 秋元議員はこれまでの取材に対し、淡路容疑者が知人だと認める一方、「裁判で無罪を勝ち取る自信を持っている。やる必要がない」と関与を全面的に否定している。