拡大するバリ島北部テンボク村では、新型コロナの影響で村に帰ってきた若者らに就農支援をしている。中央の青いシャツ姿がユドヒ・アスタラ村長(本人提供)
世界的なリゾート地として知られるインドネシアのバリ島。新型コロナウイルスの影響で観光業が大きなダメージを受けたことから、仕事を失って暮らしていけず、島内で都会から地元に帰る人が相次いでいる。過疎化に悩んできた村では、就農の機会を設けて生活を支えつつ、集落の再興につなげようとする動きが出ている。
バリ島北部の海辺に近いテンボク村。人口7千人余りが暮らす集落に4~5月、約600人がどっと押し寄せた。車で2時間ほど離れた島南部、国際空港に近いデンパサールといった都会で働いていた「元住民」たちが戻ってきたのだ。
運転手やホテル従業員、レストラン給仕ら。大半が島で基幹の観光業に従事していた。しかし、感染拡大による島の経済の失速や、政府が新型コロナ対策として3月から国内外の観光客の受け入れを規制したことで、従事者の解雇や失業が相次ぎ、地元に帰ってきた。
拡大するバリ島北部テンボク村。新型コロナの影響で村に帰ってきた若者らに畑を用意し、就農を支援している=ユドヒ・アスタラ村長提供
ユドヒ・アスタラ村長(34)によると、若い働き盛り世代が中心だ。観光の再開まで実家で一時的に待機する人たちがいる一方、日々の食事に困り、働き口をすぐに必要としている人たちも150人ほどいた。
村は当初、生活困窮者に対し、…
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朝日新聞国際報道部