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 ツイッターで自らを中傷する投稿に、繰り返し「いいね」を押されて名誉を傷つけられたとして、自らの性被害を訴えているジャーナリストの伊藤詩織氏(31)が20日、自民党の杉田水脈(みお)・衆院議員に220万円の損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こした。

 訴状によると、杉田議員は2018年6~7月、「枕営業の失敗」「ハニートラップを仕掛けた」などとする複数の投稿に「いいね」を押した。伊藤氏は「約11万人のフォロワーがいる公開の場で中傷に好感を示した」と主張。訴訟では、他人の投稿に「いいね」を押しただけで権利侵害と認定されるかが焦点になりそうだ。

 伊藤氏はこれとは別に、東大大学院情報学環・学際情報学府の元特任准教授の大澤昇平氏にもツイッターの投稿で名誉を傷つけられたとして、110万円の損害賠償などを求めて提訴した。伊藤氏が6月に別の投稿をめぐる訴訟を起こした後に、この提訴を批判する投稿をされたと主張。「社会的影響力のある元准教授のツイートは拡散力と信用力が大きい。社会的評価の低下は深刻だ」とした。

 伊藤氏は6月、「枕営業大失敗!!」などと書き添えた漫画をツイートした、漫画家として活動するはすみとしこ氏とその投稿をリツイート(転載)した男性2人を名誉毀損(きそん)で提訴している。

 杉田議員の事務所は「訴状が届いていないのでコメントは致しかねる」としている。(新屋絵理)