[PR]

 トヨタ自動車は、米国で販売している小型車「ヤリス」の販売を秋ごろに終了する。今後は、米国で人気の高いスポーツ用多目的車(SUV)やピックアップトラックなどの大型車に経営資源を集中させる方針だ。

 トヨタが米国で販売しているヤリスは、資本提携を結ぶマツダがメキシコ工場(グアナファト州)で生産し、トヨタに供給していた。ただ6月には生産を終えたという。トヨタは2019年、米国で小型車「アクア」の販売をやめている。米国では大型車志向が強く、小型車は苦戦が続いていた。主力セダン「カローラ」の販売は続ける一方、大型車の販売を強化する。

 一方、マツダのメキシコ工場の19年の生産台数は約11万6千台。そのうちトヨタ向けは約2万4千台だった。メキシコ工場は、北米や中南米などへの輸出拠点として、14年に稼働を開始。年間の生産能力は25万台ある。ただ、同工場で生産するセダンのマツダ3が米国市場で販売が苦戦するなど、稼働率が低迷している。トヨタ向けの生産がなくなるため、稼働率をどう高めていくかが、いっそう課題となる。(三浦惇平)