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 同居する母親(当時94)の介護を続けてきた娘(68)が、頼まれて母親を殺害した嘱託殺人事件で、仙台地裁は19日、娘に有罪判決を言い渡した。介護する人もされる人も65歳以上の「老老介護」のなかで起きた今回の事件では、介護サービスは利用されておらず、娘が1人で母親の介護を担っていた。「孤立」を防ぐことはできなかったのか。専門家らに聞いた。

 家族介護者の支援などを研究する宮城大学の桂晶子准教授は「母娘の関係性が強いからこそ、母親の気持ちを尊重していたのではないか。自分を殺人者にしてまでも、お母さんの痛みを和らげてあげたいという自己犠牲の考えに至ってしまうほど疲れていたのでは」と指摘する。

 桂准教授は、介護する人を追い詰めないようにするためには「介護者も支援を必要とする存在である」と認識することが大切だという。大家族で、様々な人が介護に携わることができたり、相談相手がいたりした時代と異なり、核家族化した今は、自分の苦しみを話したり、考えを正常化してくれたりする対象が見つけづらい。そのため、行政への相談や介護サービスの積極的な活用を検討することがより重要になるという。

 介護保険制度で介護サービスの…

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