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 大阪大と国立循環器病研究センター(国循)に所属していた医師の論文5本に捏造(ねつぞう)・改ざんがあった問題で、厚生労働省の先進医療技術審査部会は20日、その論文が根拠の一つとなった先進医療について、「中止も想定しないといけない」と指摘した。先進医療をするための根拠となった最も重要な論文についても疑義が出ていることから、その論文の科学的な妥当性について、次回の部会までに報告するよう求める。

 この研究は、肺がんの手術前後の患者に心不全の薬「hANP」を注射することで、がんの転移による再発を抑えられるかを調べるのが目的。公的医療保険がきく診療と併用できる「先進医療」に認められ、2015年に始まった。

 当初は注射する人としない人で計500人を目標にしていたが、患者の募集が難しくなったことなどを理由に、18年に新たな患者の登録は中止し、現在はそれまでに集まった335人の経過観察をしている。約半数の160人に薬が注射された。

 阪大の報告によると、捏造や改ざんがあった5本の論文のうちの1本は、先進医療の安全性の根拠になっている論文だった。

 これまでの報告では、薬を注射…

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