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 愛知県の大村秀章知事は21日、新型コロナウイルス感染拡大を受けた県独自の緊急事態宣言を、予定通りに24日までで解除すると表明した。名古屋市中心部の繁華街・錦、栄の両地区にある一部の飲食店への営業時間短縮と休業の要請も、予定通り同日で解除する。

 県はこの日、90人が感染したと発表。8日間連続で1日当たりの新規感染者が2ケタにとどまった。大村氏は記者会見で「夜の繁華街の人出が減り、一定の効果があった」と説明。お盆休み期間を利用した感染抑止が狙いだったとし、「大変厳しい状況が続いているが、非常に厳しい要請はずっとやっていくものではないと考えている」と述べた。

 一方で、7月から今月20日までの中等症以上の患者の割合が9・4%に上昇し、重症で入院中の患者は過去最多の22人、死者は15人に上っている。県内では豊川市や一宮市、半田市の高齢者施設でクラスターが発生している。

 大村氏は「中高年に感染が広がり、症状の重い方が増えている」とし、高齢者や高齢者施設の感染拡大防止を呼びかけ、施設で感染者が出た場合は速やかな検査や治療につなげる意向を示した。宣言解除後も、県をまたぐ不要不急の移動自粛は引き続き求める考えだ。

 県内では7月以降、感染者が急増。8月10日まで2週間連続で100人超の新規感染者が発表され、ピーク時の7月31日には193人に上った。だが、独自宣言後の8月17日に4週間ぶりに50人を下回り、大村氏は18日に「少し落ち着いてきた」との認識を示していた。