21日午後10時半ごろ、関東上空に大きな流れ星(火球)が現れた。神奈川県の南の太平洋上から千葉県の方向に向けて飛んだとみられ、隕石(いんせき)が房総半島に落下した可能性があるという。
ネットワークカメラを開発している「アトムテック」が横浜市に設置していたカメラには、まばゆい光を放ちながら落下していく火球が映っていた。神奈川県平塚市博物館の藤井大地学芸員によると、明るさは満月級。複数の映像の解析から、木星の軌道付近から来た小惑星の欠けらとみられ、燃え尽きていなければ房総半島南部に隕石が落ちた可能性があるという。
火球は7月2日未明にも関東上空で目撃され、千葉県習志野市と船橋市で隕石が見つかった。国立科学博物館が「習志野隕石」として国際隕石学会に登録を申請している。(東山正宜)
拡大するまぶしい光を放ちながら落下する火球=2020年8月21日午後10時30分ごろ、アトムテック撮影の動画から
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