拡大する写真・図版大会の前日に行われたライジングスター陸上。子どもたちが青空の下、国立競技場のトラックを駆けた=2020年8月22日午後0時48分、東京都新宿区、池田良撮影

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 「セイコーゴールデングランプリ陸上 2020 東京」(GGP東京)が23日、東京・国立競技場で無観客で開かれる。今年は新型コロナウイルスの影響で海外の一線級の選手は出場しないが、各種目に日本のトップ選手が集結した。競技会の中止が相次ぐなか、新しくなった国立競技場で初となる陸上の大会。来夏に延期された五輪と同じ舞台で、激しい争いが繰り広げられる。(山口裕起)

 新型コロナウイルスの影響で練習環境が整わないなかでも、男子100メートルのトップ選手たちの上々の仕上がり具合が目立つ。東京オリンピック(五輪)の1年延期で、群雄割拠の代表争いはますます混迷を深めている。

 昨年の大会で日本選手最高の2位に入った桐生祥秀(日本生命)は今季、いきなり周囲を驚かせた。8月1日に山梨県で行われた初戦。昨秋の世界選手権以来、約10カ月ぶりのレースながら、10秒04の好記録を出した。現地で行っていた合宿の仕上げに力試しで参加した大会。しかも、春先は満足のいく練習ができていなかったのに、だ。

 3月下旬に合宿先の豪州から帰国した桐生は、コロナの影響で2週間の自宅待機を強いられた。練習場も閉鎖され、それから2カ月間は家の周辺で練習するしかなかった。人気がない朝5時半に近所の坂道をダッシュしたり、バーベルを購入して家で筋力トレーニングをしたり。「マスクをつけて走ると息苦しいけど、それをプラスに考えて、しんどくてもずっと外さないで走っていました」

 逆境を受け入れ、成長につなげた。だからこそ、好記録にも本人は冷静そのもの。「(10秒)0台は何回も出しているので求めていない。自己ベスト(9秒98)を出す気でいた」と言ってのける。GGPでも、狙うは「自己ベスト」だ。

拡大する写真・図版桐生祥秀

 そんな桐生を猛追するのが、桐生と同学年の小池祐貴(住友電工)だ。200メートルが専門だが、昨季100メートルでも急成長し、自己記録を一昨季から0秒19縮める9秒98をマーク。今年の年明けには米国へ遠征に行き、「冬のうちにスタートの感触をつかんでおきたかった」と、自身初の室内レースとなる60メートルに2戦出場した。桐生へのライバル心をむき出しにし、「学生のころから、いつも僕の前には桐生君がいた。やっと勝負できる位置にきた」。

拡大する写真・図版小池祐貴

 山県亮太(セイコー)はけがか…

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