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 新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言下の自粛生活中、図書館のスタッフがどう本と向き合い、何を感じていたのか――。そんな記録をまとめた冊子を、東京都江戸川区立篠崎図書館などが作った。その名も「図書館員が屋根のしたで読んだ本の話」。来館者に無料で配布している。

 同館は緊急事態宣言を受け、4月8日から約2カ月間休館した。波多野吾紅(あこ)館長によると、スタッフはこの間に何ができるのか悩んでいた。近くにある篠崎こども図書館の元スタッフから、「この期間に読んだ本や読まなかった本について、今の状況や思い出を交えながら、自由に文章を書いてみないか」と提案があり、冊子にすることに。

 執筆したのは篠崎図書館や篠崎こども図書館のスタッフら20人。ある人は自粛期間中、たまたま手元にあった脳の働きについての本を読み、それに刺激を受けて英語のラジオ講座を聴き始めたとつづった。

 別のスタッフは、家の断捨離中に昔読んだ絵本を見つけ、元気をもらったという。「あまり本を読もうとは思わなかった」という人も、生活の中で新たに気づいたことを記した。冊子から、それぞれの日常や多様な本との向き合い方がうかがえる。

 波多野さんは「本を読まなかった人も含めて、自粛生活中のありのままの日々がつづられている。冊子を読んだ人が『昔読んだ本をまた手に取ってみよう』と思ったり、『こんな時期もあったな』と思い返したりしてくれたらうれしい」と話す。

 500部作り、在庫がなくなったら配布終了。問い合わせは篠崎図書館(03・3670・9102)。(塩入彩)

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