[PR]

 新しくなった東京・国立競技場で初めて行われたトップ選手による陸上大会、セイコーゴールデングランプリ2020東京は23日、女子1500メートルで田中希実(豊田自動織機TC)が4分5秒27の日本新記録をマークした。従来の日本記録は、2006年に小林祐梨子(当時、兵庫・須磨学園高)が出した4分7秒86。14年ぶりに2秒以上更新した。

 女子1500メートルで日本新をマークした田中は、ほとんど表情を変えずにフィニッシュした。「無我夢中でレースの記憶はない。自分の感覚に任せて走った。日本記録を出すための練習はしてきたが、実際に達成できて安心しました」。同郷(兵庫県小野市)の先輩小林祐梨子の記録を更新し、「うれしい気持ちを祐梨子さんにも伝えたい」と素直に話した。

 先月のホクレン大会の3000メートルに次ぐ日本新。この日もスタートから先頭に立ち、ラスト300メートルでスピードアップ。昨年の日本選手権を制した卜部蘭を突き放した。「ホクレン大会に比べると、この1本にかける精神面が強くなったのかな、と思う」と振り返った。今後は12月の日本選手権5000メートルで優勝し、五輪代表内定を狙う。(堀川貴弘)