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 ロッテにドラフト1位で入団した最速163キロ右腕の佐々木朗希(岩手・大船渡高)は、実戦に登板することなくキャッチボールでの調整が続いている。23日、吉井投手コーチが代表取材に応じ、佐々木朗の現状を「中身が彼の場合できていない」と明かした。近いうちにブルペンに入ることはない考えを、改めて示した。

 5月26日、佐々木朗はシート打撃練習で打撃投手として登板し、160キロを2度マークした。当初は、その後の6月の練習試合で初の実戦登板を予定していたが、シート打撃から9日後、首脳陣は「体調面の回復不足」を理由に、ノースローで調整させることを明かした。この頃、佐々木朗は利き腕を使わず、グラブトスでボールを投げることがあった。

 初めて公の場でキャッチボールを再開したのは、7月14日、札幌ドームの試合前の練習。この日から現在まで、20~25メートルほどの距離で約20分前後、グラブの使い方や、腕の振り方を確かめるように投げる日々が続いている。投球フォームをタブレット端末で撮影し、終わった後は吉井投手コーチと話し込む、という流れだ。少しずつボールに込める力は強くなっていた。

 キャッチボールの他に、グラウンドでは体幹トレーニングをしたり、自転車型トレーニングマシンをこいだりしている。ポール間ダッシュを10本と、へとへとになるまで走ったこともあった。

 この日、吉井投手コーチは「まだ放牧中という感じ。競馬の例えで申し訳ないが、まだ馬なりで、単走、一人で走っている感じ」と説明。「中身が彼の場合できていない。それで強度をあげていくと取り返しのつかないことになる。それだけは避けたい」。ノースロー調整を決めた際にも、「160キロぐらい出してしまうと、今の体ではたぶんもたない」と指摘していた。

 佐々木朗の潜在能力の高さはプロに入ってからも誰もが認めている。万全の状態になったと判断されるまで、地道なトレーニングが続きそうだ。(室田賢)