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 大型カメラを使った写真作品のほか、古美術収集や建築の分野でも知られる現代美術家・杉本博司。その幅広い表現世界に触れる展覧会が、京都・岡崎の二つの美術館で開かれている。異なる時代や洋の東西が混在したイメージは、見る者の意識を「今、ここ」を超えたなにものかに向かわせる。

拡大する写真・図版「仏の海 001」Sea of Buddha 001, 1995 (C) Hiroshi Sugimoto/Courtesy of Gallery Koyanagi

 5月にリニューアルオープンした京都市京セラ美術館の「杉本博司 瑠璃の浄土」展は、新設された現代美術の展示スペース「東山キューブ」のこけら落としでもある。杉本は、平安期の岡崎付近に集まっていた六勝寺と総称される六つの大寺院にちなみ、展覧会全体を「仮想の寺院」として構想したという。

拡大する写真・図版「光学硝子五輪塔 カリブ海、ジャマイカ」Five Elements, Caribbean Sea, Jamaica, 2011/1980, 小田原文化財団蔵 (C) Hiroshi Sugimoto / Courtesy of Odawara Art Foundation

 展示の導入部では、参道に見立てられた細長い空間に並ぶ13基の光学ガラス製の五輪塔に、ライフワーク「海景」シリーズの写真が納められている。水平線を挟んで空と海に二分される景色は、釈迦の遺骨をまつる舎利塔に由来する五輪塔とともに「人類の意識の原点」を想起するよすがとなる。

 続く「OPTICKS」シリー…

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