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 安倍晋三首相の連続在職日数が2799日となり、自身の大叔父、佐藤栄作元首相を抜いて憲政史上最長となった。なぜ7年8カ月もの間、政権を維持することができたのか。そして、この長期政権が残した「レガシー(政治的遺産)」とは何なのか。日本政治史が専門の御厨(みくりや)貴・東大名誉教授に話を聞いた。

 ――なぜ安倍首相はここまで政権を維持することができたのか

 一つはやっぱり、自民党は民主党政権の時代に3年数カ月、野党でいたでしょう。あれが嫌で嫌でしょうがなかったわけ。そこから政権を奪還してくれたのがまさに安倍さんだったから、政権が始まってからしばらく、主義・主張に反対であっても何も文句は言えないというのが自民党の雰囲気でしたよ。しばらく「俺たちの春」を楽しんでいたかったから。

 もう一つは、要するに安倍さんが選挙が強いってことです。これまでの衆院選と参院選計6回、これを全部勝つ。しかも、最初に政権を奪還したときの勢力を維持しつつ、繰り返し繰り返し勝つ。スキャンダルがあっても選挙でリセット。野党が何を言おうとも、選挙で勝っちゃうんですね。だから野党を弱らせることもできた。この勝敗の構造はだんだん効いてきて、自民党内では安倍さんと選挙をやればスキャンダルも飛ぶし、全部チャラになって新しく続いていけるとなる。これが8年近く政権を持たせた大きな要因です。

 ――弱い野党も長期政権をお膳立てしてしまった

 当然そうですよ。小選挙区制ではね、強い与党も出る代わりに、次の選挙でオセロゲームみたいにひっくり返って、あっという間に代わるはずだった。事実、民主党政権が失敗して自民党政権に戻った。ところが今度は野党の方がとにかくあの調子で内部対立も激しくて。本来ならば小選挙区制で政権交代、しかも二大政党制ができるはずだったのに、安倍政権の間に潰れた。これ全部、死語になっちゃったわけです。

 ――安倍政権の「レガシー」と呼べる功績は

 安倍さんは次から次へと政策に…

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