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 コロナ禍などの困難を乗り越え、多くの人が希望を取り戻せるよう願いを込めた「エール」花火が22日夜、28都県64カ所で全国一斉に打ち上げられた。

 混雑による感染防止の観点から時間や場所は公表されなかったが、河川敷には県外ナンバーの車が並び、堤防道路にはカメラを構える長い列ができた。

 秋田県大仙市の雄物川河畔では午後7時45分ごろから、約45分にわたり2・5号から尺玉(10号)まで約400発の花火が夜空を彩った。地元で打ち上げることのできなかった他県11業者の花火玉を次々に打ち上げた後、大仙市などの計6業者が共同で、スターマインを中心に数分間に約200発余りを集中して打ち上げた。花火の音がこだまし、尺玉が開くと歓声や拍手が湧いた。

 3台のカメラで様子を撮影した大仙市の60代の夫婦は「最高でした。皆さんのストレス発散になったのではないか。機会を作ってくださった方や花火師に感謝したい」と話した。6社の幹事を務めた小松煙火工業の小松忠信社長(56)は「多くの方に思いを寄せていただき、感謝している。何としてもこの苦境を乗り越え、期待に応えたい」と使命感を新たにした。

 今回の「エール」花火は、大仙市の有志などからなる「日本の花火を愛する会」が、「大曲の花火」に関わりのある業者を支援しようとネットで費用を工面した。(山谷勉)

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