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 文化施設の集まる京都市・岡崎地区で、昭和の初めから親しまれてきた京都市美術館が改修・改築を終え、5月末に「京都市京セラ美術館」として再出発した。歴史の蓄積を尊重しつつ同時代性も加えた設計をリードした建築家で、館長にも就任した東京芸術大教授の青木淳さん(63)は、「目立つことより、空気を変えることを目指した」と話す。

拡大する写真・図版正面から見た京都市京セラ美術館。足元にガラス・リボンがある=京都市左京区

 重厚な洋式建築の上に和風の屋根を載せた「帝冠様式」といわれる姿――。青木さんと建築家・西澤徹夫さん(46)の基本設計で改修された美術館の外観は、1933年完成の当初の建築(設計・前田健二郎)と一部を除いてほとんど変わっていない。一部とは、美術館前の土地を掘り下げスロープ状の広場とし、そこから地下1階レベルに帯状に設けられたガラスの壁面「ガラス・リボン」に向かう形にしたことだ。ここがメインエントランスとなって、人々を美術館へいざなう。

拡大する写真・図版建築家の青木淳さん

 内部の展示室にも大きくは手を加えていないように見える。「設備が古かったり、薄暗かったりはしましたが、立派な空間です」

 内部空間で最大の変化は、あま…

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