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 東京都世田谷区は、発熱などの症状の有無にかかわらず、区内すべての介護施設や保育所・幼稚園の職員ら計約2万3千人を対象に、新型コロナウイルスのPCR検査を行う。保坂展人区長が24日の記者会見で明らかにした。保坂区長は「感染しても無症状な方を特定してクラスター化を防止し、地域全体の感染を防ぎたい。検査のコスト、速度、規模の面でも、PCR検査をより迅速・大量にしていきたい」と話した。

 区によると、9月中旬をめどに介護職員から検査を始め、保育所や幼稚園の職員、特別養護老人ホームなどの施設入所予定者らに広げる。検査は民間業者に委託。実証実験の終了を待ったうえで、10月以降には複数の検体をまとめて検査する「プール方式」を採用し、1日あたり1千件の検査規模を目指す。また、検査を受ける本人が前鼻腔をぬぐい、自分で検体を採取する方式をとる。

 約2カ月間で2万3千人を検査した後、感染状況などをみて対象施設の拡大などを検討するという。検査にかかる費用は総額およそ4億円で、第三次補正予算に計上した。区は24日、PCR検査体制拡充のための寄付金の募集も開始した。(伊藤恵里奈)