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 東京都は24日、上野動物園(台東区)で飼われていたアジアゾウの「アティ」が死んだと発表した。同園にいるアジアゾウ4頭のうち唯一のオスで、23歳だった。

 動物園によると、アティは1996年12月、タイで生まれた。天皇、皇后両陛下(当時は皇太子ご夫妻)の長女愛子さまが誕生したことを記念し、メスの「ウタイ」(22歳)とともに、2002年10月タイから贈られた。園内のゾウ舎はシャンシャンがいるジャイアントパンダ舎に近いこともあり、客からの人気も高かったという。

 アティは7月下旬、結核に感染した疑いが判明。負担が掛からないよう飼育されていたが、23日朝に立ち上がることができなくなり、24日に死亡が確認された。死因は調査中という。

 園内には「ウタイ」の他に、メスの「ダヤー」(推定43歳)、「スーリヤ」(同26歳)がいる。

 アジアゾウは絶滅危惧種で、国内の飼育頭数はオス20頭、メス63頭の計83頭。繁殖可能な年齢のゾウは約半分で、その上、オスとメスを一緒に飼育している動物園は33園のうち、半分ほどしかない。日本動物園水族館協会によると、今後、海外からの導入や繁殖がない場合、50年後には10頭ほどに減ると予測されている。