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 煩わしいコードがなくても音楽が楽しめるワイヤレスイヤホンやヘッドホンの人気が高まっている。音質の向上はめざましく、なかでも周囲の雑音を遮断するノイズキャンセリング機能は各社が性能を競う。新型コロナウイルスの感染拡大で在宅勤務が広がり、リモート会議での活用も進んでいる。

 普及のきっかけは米アップルが2016年に出した「AirPods(エアポッズ)」。海水魚のチンアナゴに似た小ぶりなイヤホンがピッタリと耳に収まり、無線でも高音質な音楽が聴けると大ヒットした。

 いまでは様々なメーカーが参入し、イヤホンからヘッドホンまでラインナップが急拡大。価格も幅広く、有線のタイプから置き換わりつつある。富士キメラ総研の調べでは、19年の国内市場は1300万台で、前年の約1.6倍に拡大。21年には1680万台になると見込む。

 日本メーカーも高性能の商品を相次いで開発し、市場に食い込んでいる。

 パナソニックが「テクニクス」のブランドで4月に出したワイヤレスイヤホン「EAH-AZ70W」(店頭価格で税込み約3万2千円)は、耳栓より少し大きいくらいのサイズながらも、躍動感や空間の広がりを感じられるような音質の高さを実現。業界最高水準のノイズキャンセリング機能も搭載した。

 ソニーが9月に発売する最新型のヘッドホンは、つけっぱなしでも日常生活が送れるのが特徴だ。買い物の際に店員に話しかけると音楽が自動で一時停止し、外の音を取り込んでヘッドホンを外さずに会話ができる。また、声を拾うため5個のマイクを内蔵。街中での電話やパソコンを使ったウェブ会議でも、クリアな声を相手に届けられるという。広報担当者は「音楽だけでなく、リモートワークなど日常の幅広い需要を取り込みたい」と話す。(金本有加)

 メモ ソニーが9月4日に売り出すワイヤレスヘッドホンの最上位機種「WH―1000XM4」=写真=は、ノイズキャンセリング性能をさらに向上。AI(人工知能)が今いる場所を判別し、自分好みに設定した音質で再生する。市場想定価格は税抜き4万円前後。(知っとこ!DATA)