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 山のやっかいものを海の恵みに――。放置竹林のタケノコで、磯焼けした海のウニを養殖する技術を九州大が開発している。お金をかけずに、海と山の問題をおいしく解決しようというアイデアだ。

 福岡県福津市の九大農学研究院水産実験所。ウニがうごめく水槽に白いものが浮いていた。タケノコだ。「ちぎって入れとくだけ。めっちゃ食いますよ」と栗田喜久助教(36)が笑う。今春、殻の直径2センチ弱のアカウニを約40個体、タケノコだけで飼育し始めた。すでに殻は3センチを超え、ワカメなど他のエサを与えたウニと同じように成長している。

 これとは別に、キタムラサキウニ15個体をタケノコだけで40日間飼育。8月初め、共同研究する九大農学部4年小川聖裕さん(22)らと初めて割って試食した。身の大きさや色には多少ばらつきがあったが、濃厚な味と磯の香りは天然ものと遜色ないという手応えを得た。

 ウニは近年、海藻を食べ尽くす「磯焼け」の一因になっている。磯焼けした海のウニはやせていて売り物にならず、駆除して捨てている地域もある。こうしたウニを簡単に養殖できないかと、栗田助教は4年前から研究を始めた。海藻をエサにするとコストがかかるため「そのへんの植物」で試し、昨年、クローバーでの養殖技術を宮城大と共同で開発した。

 もっと良いエサはないかと考え…

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