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 奈良文化財研究所(奈良市)は25日、インターネットで公開されている遺跡や古墳などの動画を一覧できるプラットフォーム「文化財動画ライブラリー」を作ったと発表した。26日から公開する。奈良のキトラ古墳や青森の三内丸山遺跡など38都道府県、165本の動画が見られる。

 奈文研によると、新型コロナウイルスの影響で発掘や出土品に関するイベントや展覧会が全国で中止になっている。代わりに自治体や独立行政法人は動画を作り、動画投稿サイト「ユーチューブ」などで公開している。奈文研もこの夏、ユーチューブに「なぶんけんチャンネル」を開設した。

 ただ、こうした動画は人気動画の陰に隠れ、あまり見られていないという。そこで、6月から奈文研と文化庁が共同で、自治体や独立行政法人が公開している動画を集め、検索・閲覧できるプラットフォームを立ち上げることにした。

 完成した文化財動画ライブラリーは、各地の発掘調査の調査報告書などが見られるウェブサイト「全国遺跡報告総覧」(https://sitereports.nabunken.go.jp/ja別ウインドウで開きます)の機能の一つで、このサイト上にある。今後、自治体や独立行政法人に呼びかけ、見られる動画を増やしたいという。

 奈文研文化財情報研究室の高田祐一研究員は「遺跡や遺物は地域で異なり、全国の動画を見られることで地域の魅力を発見できる。学校や社会教育の現場でも使ってもらい、多くの人に遺跡に触れてみたいと思ってもらいたい」と話す。(岡田匠)