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 河野太郎防衛相は25日の記者会見で、皇位継承のあり方について「現皇室で男系を維持していくには、かなりのリスクがあると言わざるを得ない」と述べ、女系天皇も含め検討する必要があるとの認識を重ねて示した。そのうえで「国民に皇統の危機をご理解いただき、万が一の時にどうするのか、なるべく早い段階で考えていただくのも必要ではないか」と語った。

 河野氏の発言について、菅義偉官房長官はこの日の記者会見で「男系継承が古来例外なく維持されてきたことの重みなどを踏まえ、慎重かつ丁寧に検討を行っていく必要がある」と従来の政府見解を繰り返した。

 河野氏は会見で「政府として(質問)主意書で、今後も慎重に検討していくと申し上げている。政府の見解と同じようなことを申し上げている」と述べ、閣僚である自身の発言と、政府の立場に齟齬(そご)はないとも主張した。しかし、安倍晋三首相は男系の皇統維持が持論だ。政府としても、天皇退位特例法の付帯決議が求めた「安定的な皇位継承を確保するための諸課題、女性宮家の創設等」の速やかな検討を先送りし続けている経緯がある。

 河野氏は23日夜のインターネット番組で、女系天皇についての考えを問われ、「(皇位継承資格のある男系)男子がいなくなった時は、(天皇家の長女)愛子さまから順番に、女性の皇室のお子さまを天皇にしていくというのが一つある」などと語った。(寺本大蔵)