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 7月中旬以降、愛知県内89カ所の高齢者施設で172人(利用者91人、職員81人)の新型コロナウイルスへの感染が確認された。高齢者は重症化するリスクがあり、施設でクラスター(感染者集団)になる恐れもあるため、県は感染拡大防止のための八つのポイントを高齢者施設に通知した。

 25日の記者会見で愛知県の大村秀章知事が明らかにした。

 県によると、県内に高齢者施設は1万786カ所。2~4月に感染拡大した際は、15カ所で55人(利用者43人、職員12人)が感染。7月中旬以降は、感染が確認された89カ所中69カ所は感染者が1人(うち40カ所は職員の感染)にとどまり施設内で拡大していないという。大村氏は「濃厚接触者をしっかり割り出し、追いかけていることが功を奏している」と説明する。7月中旬以降に高齢者施設関連でPCR検査をした濃厚接触者は1472人。ただ、10人以上のクラスターが半田市、豊川市、一宮市の3カ所(24日時点)で確認されているため、県は高齢者施設に注意を呼びかけることにした。

 県は、日本環境感染学会が示す対策に沿って八つのポイントを示した。①手指衛生の励行②マスクやエプロンなど防護具の着用③面会や施設内外プログラムの制限④体調不良の職員の把握⑤利用者の発熱やかぜ症状の把握⑥定期的な換気⑦ドアノブなど共用部の消毒⑧食器やリネン類の消毒やタオルの共用を避ける。大村氏は「こうした対策の積み重ねが感染リスクを減らすことにつながる」と述べた。(堀川勝元)

感染が確認された愛知県内の高齢者施設

【入所施設・居住系サービス】

・特別養護老人ホーム 17カ所、21人(利用者6/職員15)

・有料老人ホーム 10カ所、32人(18/14)

・グループホーム 6カ所、25人(12/13)

・介護老人保健施設など 8カ所、26人(16/10)

【通所・短期入所サービスなど】

・デイサービス 18カ所、34人(24/10)

・通所リハビリテーション 8カ所、13人(7/6)

・ショートステイ 5カ所、5人(2/3)

【訪問系サービス】

・訪問介護、訪問看護 11カ所、11人(4/7)

【その他】

・居宅介護支援など 6カ所、5人(2/3)

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