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 米中西部ウィスコンシン州ケノーシャで警官が背後から黒人男性を撃った事件が波紋を広げている。抗議デモが広がると同時に一部が暴徒化したことを受け、同州のエバーズ知事(民主党)は25日、州内全域を対象に非常事態宣言を出し、トランプ大統領は州兵の招集を呼びかけた。

 事件は23日に起きた。家庭内の問題で通報を受けた警官が、黒人男性のジェイコブ・ブレークさん(29)に後ろから少なくとも7回発砲。家族の代理人男性によると、ブレークさんは下半身不随になったという。

 事件の様子を伝える動画はソーシャルメディアで拡散し、直後から抗議デモが各地で活発化。一方、混乱に乗じて車両や建物が燃やされたり、店舗が荒らされたりする被害も出ている。

 ケノーシャ市では23日に夜間の外出禁止令が出され、エバーズ氏は25日、「公共の安全を守り、平和的な抗議を支援するため」として非常事態宣言を発令した。一方、トランプ氏は「問題を早く終わらせろ!」と自身のツイッターで発信し、州兵を送り込む準備ができている、とした。(ニューヨーク=藤原学思)