【動画】北海道でエゾナキウサギ冬支度=日吉健吾撮影
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 日本産ウサギ類4種の中で最も小さいのがエゾナキウサギ。体は約15センチと手のひらに乗るほどの大きさで、北海道の大雪山系などの岩場で暮らす。シベリアとその周辺に分布するキタナキウサギの亜種と位置づけられている。

拡大する写真・図版「氷河期の生き残り」とされるエゾナキウサギ。北海道の山岳地帯の岩場に暮らす(有本実さん撮影、日本自然保護協会提供)

 生息地の冬は厳しいけれども、エゾナキウサギは冬眠しない。夏の終わりごろから岩の隙間に植物の葉をためこみ、冬の間はそれを食べて過ごすそうだ。

 秋田県在住で公務員の有本実さん(40)は、初めて訪れた北海道でトムラウシ山に登った時、エゾナキウサギに出合い、魅了された。2016年にエゾナキウサギを撮影するために十勝岳山麓(さんろく)へ出かけ、この写真を撮った。「葉をその場で食べることもあれば、岩陰に運んで隠すこともあった。8月半ばでも明け方などはもう寒いくらい。冬支度が始まっていたのだろう」(米山正寛)