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竜党のつぶやき 中日ドラゴンズへの深すぎる愛

 ドラゴンズファンのみなさん、8月中盤以降、乱高下に振り回されましたね。

 前回、このコラムで7月7日の「三ツ間事件」を嘆いたら、その少しあとから、「弱竜・凡竜」が「昇竜・攻竜」と変わり、「強竜」になっていく兆しも。期待した矢先に甲子園で3連敗し、やっと迫った5割がまた遠のいていく。

毎週火曜日の朝に、中日ドラゴンズにまつわる話題をお届けします。コラム「竜党のつぶやき」は毎月第1火曜日に配信します。

 私の心の中では今、せめぎあっている。「最下位を予想した評論家の多さを思い出しなよ。今年も同じだよ、まだ弱いよ」と肩をポンポンする「黒竜」と、「いや、9月はまあた伸びるよ。先発もそろい、打線も復活するはず……」と、明るい材料を指折り数えあげる「白竜」の戦いだ。正直、まだ「黒竜」が優勢なのは間違いないけれど。

 それにしても、みなさんから寄せられた「観戦じゃんけん」の希少(ときに悲惨)な体験の数々には心を揺さぶられました。そして東京在住の私には、遠い憧れの存在でしかない若狭敬一(CBCテレビ)・大澤広樹(東海ラジオ)両アナウンサーには、思わず随喜の涙がこぼれてしまうような「観戦じゃんけん」の名勝負を披露していただいた。

 今年は冬まで野球を楽しませて欲しいという竜党の切なる願いが、名古屋の猛暑を凌駕(りょうが)するほどの「熱竜」と化して、今後もチームに熱い力を注入してくれるのだ、と信じたい。

 このコラム執筆で、野球観戦が趣味から仕事に格上げになったこともあって、8月18日、気分良く堂々と神宮球場でのヤクルト戦を見に行った。「観戦じゃんけん」的に言えば、大島が通算1500安打に到達したし、R・マルティネスが160キロを記録した貴重な試合だった。そしてチームは今季最多の3ホームラン(翌日に4ホームランで更新)も放って勝った。

拡大する写真・図版コロナ禍の人数制限で人影は少ないが、ナイターの神宮球場へ入るときのワクワク感は何ら変わることはない

 神宮球場では、おおむね三塁側の9・10入り口から入る内野席35~40段あたり、60~90番あたりに陣取る。やや高めの内野席からの景色が好きだし、左翼へのホームランの放物線がもっともきれいに見える位置だと思うからだ。一番ひんぱんに見せられた放物線の発射主は、バレンティンだったかもしれないが、この日は福田、阿部、アルモンテのホームランの軌道を楽しむことができた。

 コロナ禍の中での観戦で、入場時に検温され、チケットの2週間保存を求められる。だが、日が陰って宵闇が迫り、次第にカクテル光線がグラウンドを浮かび上がらせ始める、この季節、この時間の神宮球場の美しさは、例年と変わりはない。「階段を上らせちゃって……」と売り子の女性に軽くわびて注文、ぐいっと口に運ぶ、生ビールの最初の1杯のおいしさったら!

 東京の最高気温は34・3度だが、内野席には涼しい風が抜けていくのだった。

 ああ、今年もこうやって神宮に来ることができた。東京五輪が予定通り開催されていたら、今年は神宮で野球を見ることは不可能だったはずなのだ。

 竜党でありながら、もし日本で一番好きな球場はどこかと聞かれたら、私は迷うことなく「神宮球場」を挙げる。それほどこの球場には愛着がある。ヤクルトファンが聞いたら怒るに決まっているので、ここだけの秘密なのだが、勝手に「神宮ドラゴンズ球場」と異名をつけている。

 阪神ファンの中には神宮を「東…

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