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 新型コロナの流行で県内すべての海水浴場が開設されなかったこの夏、川で水難事故が多発し、これまでに5人が亡くなった。厳しい残暑が続く中で、海ではなく川で水遊びを楽しもうという人は多いとみられる。川には特有の危険があるといい、専門家は注意を呼びかける。

 「この近くで泳いで溺れた人がいます」「川の中は、流れが速く深みもあるため、ここで泳ぐのはやめましょう」

 相模原市中央区の相模川河川敷。付近を管理する県厚木土木事務所が17日、注意を呼びかける看板を立てた。この付近で14日、バーベキューに来た男性会社員(25)が川を泳いで渡ろうとして流され、死亡する事故が起きたからだ。

 新型コロナで海水浴場が開設されず、プールも中止されたり使用が制限されたりしているためもあってか、今夏は特に河川敷に遊びに来る人が多いという。付近でよく釣りをするという60代の男性は「20年以上釣りをしているが、今年の週末は特に人がすごい。水の中に入る人も多くて危ない」と話した。

 同様の水難事故は他にも起きている。

 厚木市上依知の相模川でも7月19日、ベトナム人技能実習生(21)が遊泳中におぼれて行方不明になり、数日後に約4キロ下流で遺体で発見された。

 今月10日には同市の相模川で男子大学生(21)が水中で見つかり、死亡が確認された。

 いずれもバーベキューをしに河川敷に来て、川に入ったとみられるという。

 14日には愛川町半原付近の中津川でも男子高校生(15)が流されて死亡した。22日には厚木市酒井付近の相模川で釣りをしていた男性(82)が亡くなった。

 事故が相次いだことを受けて、黒岩祐治知事は20日の記者会見で「ひとりひとりが気をつけてほしい」と呼びかけた。

 公益財団法人「河川財団」主任研究員の菅原一成さんによると、河川は海やプールと違い、川底には流木や大小様々な石が重なっていて、足場が悪い。水流が変わる場所は陸上からは見えにくく、流れが穏やかに見えても急に速くなる箇所があり、大人でも流れに逆らうことはできない時があるという。

 水深も見えづらい。「川は浅い場所と深い場所が共存している。浅そうに見えても深いと想定して入ってほしい」と話す。

 一般社団法人「水難学会」の斎…

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