「負動産」がワーケーション拠点に やってわかる○と×

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松浦新
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働くってなんですか

 最近耳にするようになった「ワーケーション」。ワーク(仕事)とバケーション(休暇)を組み合わせた造語だ。休暇先でリモートワークをするもので、コロナ禍で注目されている。政府が後押ししているが、長期滞在にはお金もかかる。果たして現実的な対策なのか。

 60歳間近で働きづめの記者にとって、仕事と休暇の両立なんて「そんなおいしい話があるものか」といぶかしく感じていた。そんな時、地方の遊休不動産を活用したワーケーション向け施設があるとの情報が。所有者の重荷になる「負動産」の活用は得意分野だ。こうなったらワーケーションとやらを体験してみようではないか。

 テラスでは思い思いの格好をした男女がパソコンに向かっている。その脇で読書をする人もいれば、屋内のワークスペースで仕事をする人もいる。テレビの天気予報では東京の気温が40度近くになると連日伝えているが、ここは快適。真夏でも涼しい風が吹き抜けエアコンはいらない。夜に窓を開けて寝ていると寒いぐらいだ。

 訪れたのは磐梯山が間近に見える福島県磐梯町の宿泊施設。もともとは大手商社の保養所だった。ワークスペースの一角にはレンガ造りの暖炉があるなど豪華な造り。1977年にできているので、高度経済成長の余韻も感じさせる。

 キッチンやトイレ、風呂などは共用。山と湖に囲まれているが室内はWiFiが整備され、リモートワークができる環境だ。施設に着くと、テラスにいた人が手を振ってあいさつをしてくれた。受付には、8部屋の「お部屋割り」が書かれた小さな黒板がある。

 この施設は、不動産・住宅情報サイトなどを手がけるライフル(東京)が昨年春から運営している。「LivingAnywhere Commons(自由な生活のための共有地、LAC)」と名付けたサービスのための第1号施設「会津磐梯」だ。月2万5千円を払えば、国内7施設の好きなところに滞在できる。

■せっかくのリゾート「仕事の…

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