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 パリ警視庁は27日、新型コロナウイルスの感染再拡大が著しいとして、28日からパリ全域とその周辺地域でマスク着用を義務づけることを明らかにした。パリ市内はこれまで人通りの多い一部地域に限っていたが、今後は全域に拡大し、違反者には135ユーロ(約1万7千円)の罰金を科す。

 フランスでは27日、直近24時間の新たな感染者が6111人に達し、5月に外出禁止令を解除して以来、最も高い水準になった。中でもパリは人口当たりの感染者数が国平均の2・5倍に上り、AFP通信によると、ベルギーは26日、パリや南仏マルセイユなどをリスク地域とみなし、同地域からの入国者に検査や自主隔離を課すと決めた。ドイツも24日、パリなどをリスク地域に指定し、渡航を控えるよう自国民に呼びかけている。

 フランスのカステックス首相は27日の記者会見で「春のような全土での外出禁止令を避けるためには、何でもする」と述べ、当面はマスクの着用を徹底させ、経済に打撃の大きいロックダウンは最後の手段であることを強調した。(パリ=疋田多揚)