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 新型コロナウイルスの影響で売り上げが減った事業者に支給される持続化給付金の詐欺容疑事件で、逮捕された男3人が申請者の募集や虚偽書類の作成、給付金の回収など役割分担をしていたとみられることが、愛知県警への取材で分かった。1人は税理士事務所での勤務経験を基に虚偽の確定申告書を作っていたという。

 県警は28日午前、3人を詐欺容疑で名古屋地検に送検した。

 逮捕されたのは会社役員の守屋涼斗(26)と杉本雅彦(41)、自称仲介業藤井暉大(あきひろ)(25)の3容疑者。県警によると、守屋容疑者は容疑を否認する一方で、給付金を受け取るための申請の指南については「ビジネスになると思った」と話しており、杉本容疑者は容疑を認めているという。

 県警によると、3人のうち、守屋容疑者が申請者や知人を介して別の申請者を募集する主導的な立場だったという。同容疑者は自身の会社を設立した際に杉本容疑者と知り合い、税理士事務所での勤務経験があった杉本容疑者が、申請に必要な確定申告書の偽造などを担当。守屋容疑者の知人だった藤井容疑者が、申請者が受け取った給付金の一部を報酬として回収していたとみられるという。

 3人の逮捕容疑は、うその帳簿データで5月、国の持続化給付金100万円を受給したというもの。県警は3人が約400人に虚偽申請の指南や申請代行を繰り返したとみて調べている。(山下寛久、藤田大道)