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 京都市で難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)の女性患者(当時51)に頼まれ薬物を投与し、殺害したとして医師2人が逮捕された事件。京都地検は2人を嘱託殺人の罪で起訴しました。事件についてどう受け止めるか、難病患者らのケアのあり方は……。諏訪中央病院名誉院長で作家の鎌田實さんに伺いました。

 ――事件をどう受け止めていますか。

 医療従事者はチームの中で、患者さんが生きる可能性、生きる意味をどう見いだしていくか考え、努力しています。必要があれば、紹介状などでほかの医師にバトンタッチしていく。この女性患者については、主治医を中心に看護師やケアマネジャーなど約30人のチームが組まれ、24時間態勢でケアしていました。そうした努力を考えると、今回のチームのショック、落胆は想像もできません。

 人の心、患者さんの心は日々揺れます。前向きになれる時もあれば、つらさのあまり「死にたい」と思う時もあるでしょう。うわべだけの慰めは逆効果になることもあります。否定的な方に大きく傾かないよう、心を通わせてケアすることが大事です。そうした人と人のつながりの中で希望がわき、気持ちが良い意味でガラッと変わることもあるのです。医療は結局、人と人とのつながりの中での営みで、技術だけではありません。

 今回の女性もそうですが、希望すれば24時間態勢のケアを受けることが近年、可能になってきています。家族がいても家族に頼らず、地域で自分で生きたいという自己決定をして生きる人が増えています。10年くらい前は考えられなかった。

 ただ、それは最低限の水準のこ…

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