張春穎
群馬県や栃木県で、豚や牛が次々と消えている。群馬では子豚を中心に670匹が姿を消した。子牛6頭が被害に遭った栃木では、深夜に逆さづりで運ばれる様子が防犯カメラに映っていた。誰が何のために盗んだのか。両県警が窃盗事件として調べている。
栃木県足利市の田園地帯にある畜産団地。22日午後10時半ごろ、1台の車が牛舎の横に止まった。暗闇の中、出てきたのは短パン姿の3人組。顔にはマスク。1人が見張り、2人が子牛3頭を逆さづりにして次々と車の中へ運び込んだ。わずか30分の出来事だった。
一部始終を防犯カメラが捉えていた。
被害に遭った鶴田ファーミングの鶴田一弘社長(57)は「我が子を失ったような気持ちで残念に思い、怒りを感じる」。先代から半世紀、牛の繁殖を手がけてきたが6月に初めて子牛2頭を盗まれ、防犯カメラを取り付けていた。
盗まれたのは黒毛和牛の生後4週間ほどの子牛(体重各約50キロ)だった。
3人組は手慣れていた。牛を何らかの方法で気絶させて暴れないようにしたとみられ、左右の前脚と後ろ脚をテープで縛っていた。
畜産団地には幾つも牛舎が並び、約2千頭の牛がいる。周辺に人通りはまずない。風通しのいい牛舎は人の出入りも難しくはない。日中はスタッフがいるが、夜はほぼ無人だ。
そんな静かな環境で、運び出し…
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