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 JR東海が発表した東海道新幹線の輸送概況によると、8月の利用者数(26日まで)は前年比25%で、7月の同32%より低水準となった。新型コロナウイルスの感染拡大で、東海道新幹線の利用者数は3月から激減し、4、5月は前年比10%まで落ち込んだ。緊急事態宣言の解除などに伴い6月は同28%、7月は32%と徐々に回復していたが再び減少に転じている。

 8月27日に東京都内であった記者会見で金子慎社長は、平日より休日のほうが利用者が少ない状況が続いているとしたうえで、「今年はお盆の期間に帰省が自粛され、(平日でも)休日のような日が多かったので全体として低かったんだろう」と述べた。

リニア有識者会議「議論に時間がかかるのは必要」

 また、リニア中央新幹線の静岡工区をめぐる環境問題を話し合っている国土交通省の有識者会議の議論が長びく可能性について問われ、「議論すべき内容はたくさんあり、着実に進めていただいている」とした上で、「地域の心配や懸念を払拭(ふっしょく)する狙いで行われている。しっかり対処しないといけないプロセスで、議論に時間がかかるのは必要だと思う」と語った。リニア工事についても「水の懸念を払拭し、この問題を片付けないと前に進めない」と慎重さを見せた。

 有識者会議は25日の第5回会議までで、県の懸念する47項目の1、2割程度に触れたにとどまる。優先順位の高い項目から議論しているため、一挙に進む可能性もあるが、足踏み感は否めない。(初見翔、矢吹孝文)