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 辞意を明らかにした安倍晋三首相は、北朝鮮による拉致問題を「政権の最重要、最優先課題」と位置づけ、2014年1月の施政方針演説などで繰り返し「拉致被害者の家族が肉親を抱きしめるまで私の使命は終わりません」と解決を誓っていた。14年のストックホルム合意で、拉致問題を「解決済み」としていた北朝鮮に対し、拉致被害者らについての再調査を認めさせたが、残された拉致被害者が帰国しないまま、職を離れることになる。28日の会見では、「拉致問題をこの手で解決できなかったことは、痛恨の極みであります」と述べた。

 拉致被害者家族からは落胆の声が相次いだ。田口八重子さんの兄で家族会代表の飯塚繁雄さん(82)は「これまでの尽力には感謝しており、体調が悪いのは致し方ない。任期中に被害者救出という結果に至らなかったのはきわめて残念だ」とコメントした。横田めぐみさんの母早紀江さん(84)は「主人(滋さん)は長く待ち続けたが、解決できず逝ってしまった。安倍さんには早く回復してもらい、首相でなくなってもがんばれる日が来るよう願っています」と語った。弟で家族会事務局長の拓也さん(52)は「安倍さん個人でも解決の強い思いがあったので残念。次の首相には被害者全員が帰国できるようにしてほしい」と述べた。

 増元るみ子さんの弟照明(てるあき)さん(64)は「病気だというのなら、いったん代理をたててしばらく休み、治してからまた復帰してもよかった。それなのに、また放り投げるようにして辞めるのか。あれだけ拉致問題を解決すると言っておきながら、何なんだという気持ちだ。何もかも道半ばで終わって、もう拉致問題の解決は望めないのではないか」と話した。

 蓮池薫さん(62)の兄透さん…

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