[PR]

 昨年9月末のドーハ世界選手権の50キロ競歩で金メダルを獲得し、東京オリンピック(五輪)代表に内定している鈴木雄介(富士通)が、酷暑の中で開催された同レースの疲労が残り、現時点で満足な練習が積めていないことを明かした。28日にオンラインで開いた会見で鈴木は「現在、血液などの検査中だが、練習をしてもだるくて力が入らない。慢性疲労という感じ。もし今年五輪が開かれていたら正直なところ厳しかった」と語った。

 鈴木はドーハ世界選手権で気温31度、湿度74%という過酷な条件の中で歩き、終盤は脱水症状を訴えながらも、五輪、世界選手権の競歩で日本勢として初の金メダルに輝いた。「あの酷暑の中、しかもレースの時間帯も夜中で、様々な環境の違いがダメージになった」と振り返った。

 今年に入って元旦競歩や3月の全日本競歩能美大会で20キロ競歩に出場しているが、「その後、4、5月くらいにどっと疲れが出て、ジョギングもままならない状態になった」。新型コロナウイルスの影響で1年延期になった東京五輪についても「今の体の状態では今年の開催だったら戦えなかった。声を大にして言ってはいけないが、個人的には助かったという気持ちが強い」と語った。

 一方でおめでたい話も。今月20日に結婚の届け出を出した。「結婚して責任感が増した。結果を出して妻にも喜びを感じてほしい」。今後については「まずは疲労回復に努めて、今年の冬から本格的に練習していけばいい」と語り、「今まで支えてくれた方々に恩返しをするために五輪で金メダルを目指す強い気持ちがある」と意欲を語った。(堀川貴弘)