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 突然、辞任を表明した安倍晋三首相。8年弱にわたる長期政権をどう評価するのか。「戦後の思想空間」などの著書がある社会学者・大澤真幸さんに聞いた。

 最大の罪は、この社会を覆う「あきらめの空気」を強固なものにしてしまったことですね。

 2009年に自民党から民主党への政権交代が起き、国民は、現状が多く変わること、改革が進むことを期待しました。しかし、沖縄の米軍基地問題を始めとする戦後日本の課題は解決されませんでした。東日本大震災に伴う原発事故が起き、事故対応でも民主党政権の統治能力に疑問符がついてしまいました。

 理想をあきらめる空気が漂う中、再登板した安倍首相は「『強い日本』をつくる」などの理想を掲げました。しかし、その内実は米国に追随するだけで、強大化する中国を組み込んだ新しい国際秩序は作れませんでした。

 アベノミクスで株価は上がりましたが、低成長が続き、国民が将来に自信を持てない状況が続いています。得意分野のはずの拉致問題も解決の糸口が見えないまま、時が過ぎ去り、被害者の家族が亡くなっています。

 結局、長期政権にもかかわらず…

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