トランプ氏「最大限の敬意を払う」 首相辞任でコメント

ワシントン=大島隆 ニューヨーク=藤原学思
[PR]

 トランプ米大統領は28日、安倍晋三首相の辞任表明について「私の素晴らしい友人であり最大限の敬意を払う。彼にとって辞任はつらかったに違いなく、とても気の毒に思う」と話した。大統領専用機で移動中に記者団に語った。

 米大統領選挙民主党候補であるバイデン前副大統領も28日、「あなたとの友情と指導力に感謝している。辞任は残念だが、両国と国民の強固な同盟はこれからの世代も続く」とツイッターで投稿した。

 米トランプ政権高官も28日、「安倍首相の卓越した指導力に感謝している。安倍首相はトランプ大統領と共に、日米同盟と日米関係をかつてないほど強固にした」と語った。「安倍首相の自由で開かれたインド太平洋構想はトランプ大統領の考えとも一致しており、両国は協力して、共有するビジョンを大きく前進させてきた」と評価した。

 安倍首相の辞任が日米関係に与える影響や次の首相選びを、米国の政府当局者や専門家も注視している。米外交問題評議会のシーラ・スミス上級研究員は「予測不能なトランプ大統領との間で、安倍首相は日米関係を正しい方向に導くことを非常にうまくやった」と評価した。

 そのうえで「首相辞任に過剰反応すべきではないが、安倍首相が持っていたようなトランプ氏との直接的なつながりがなくなることは事実だ。トランプ氏も大統領選挙に注力し、外交問題に注意が向かなくなる。いまは日米両国も地域情勢も不安定な時期だけに、日米の当局者は同盟の管理に注意を払う必要がある」と話した。(ワシントン=大島隆

国連事務総長「建設的な関わりに敬意」

 安倍首相が辞意を表明したことについて、国連のグテーレス事務総長は28日、「体調が完全に回復することを願う。日本の首相として最も長く務めた安倍首相の卓越したキャリアや、グローバルな課題に対処するために国連に一貫して建設的に関わってくれたことに敬意を表する」とコメントした。

 デュジャリック報道官が記者の質問に答えた。デュジャリック氏は「事務総長は安倍首相と非常に生産的な関係を築いてきた」と振り返り、すべての人が負担可能な費用で適切な保健医療を受けられる「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)」の実現に向けて尽力したことが特に印象に残っているとした。(ニューヨーク=藤原学思