「地球外生命、期待できる」天文学者が試算結果から推論

石倉徹也
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 地球上の生命が、隕石(いんせき)の衝突や巨大噴火などで全滅せずに生き残れた確率は15%だった――。そんな試算結果を東京都市大の津村耕司准教授(天文学)が過去の大量絶滅の頻度から算出し、科学誌サイエンティフィック・リポーツに発表した。

 生物は隕石の衝突や巨大噴火などで何度も絶滅の危機に直面してきた。2億5千万年ほど前のペルム紀末には9割以上が消え、約6550万年前の白亜紀末期には恐竜が滅びている。

 津村さんは化石のデータから、数千の海洋生物属の絶滅の規模と頻度を分析。最も起きやすいのは、生物の5%程度が消える小規模なものだった。また、すべての生物が消え去るような巨大な天変地異が起こる確率を300万年で0・15%と推定し、地球に生命が誕生してから約40億年で全生物が絶滅しない、つまり生物が生き残れた確率は15%だったと算出した。

 太陽系の外には、地球のような惑星が4千以上見つかっており、生命が存在する「第二の地球探し」が進んでいる。今回の手法は、宇宙にどれだけ生命が存在するかという推定に役立つとみられ、津村さんは「15%は、地球外生命の存在を期待できる数字だ」と述べた。

 論文は以下のサイト(https://doi.org/10.1038/s41598-020-69724-2別ウインドウで開きます)で読める。石倉徹也