藤田大道
橋の下で暮らした彼の目は、どんな日常を見ていたのか――。岐阜市の河渡(ごうど)橋付近で3月、渡辺哲哉さん(当時81)が襲われ、死亡した事件。近くに住む女性が、現場の風景の数々をカメラに収めた。「事件を知り、考えるきっかけに」との思いを込め、地元で写真展が開かれている。
ブルーシートで作られたテント。大量の空き缶が敷き詰められた河原。手向けられた花束やペットボトルのお茶。テントを撤去する行政の職員たち。フィルムカメラで撮った写真約80枚が、岐阜市長住町2丁目のカフェバー「SLOW ROOM」で展示されている。
撮影したのは岐阜県瑞穂市の自営業、小関千恵さん(39)。渡辺さんを襲ったとされる少年らが逮捕されたと報道で知り、涙が止まらなかった。「なぜ死ななければいけなかったのか」
長良川にかかる河渡橋は自宅に近く、渡辺さんとみられる男性を見かけたこともあったが、接点はなかった。
事件後、渡辺さんと同じ橋の下…
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朝日新聞社会部