自民、「簡易型」総裁選の方向 石破氏の勢いそぐ狙い?

有料会員記事安倍首相辞任へ

石井潤一郎
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 自民党安倍晋三首相の後継となる新総裁を9月15日までに選出する方向で調整に入った。全国の党員・党友による投票を省く「簡易型」の総裁選にする方向だ。党内からは、国会議員票の比重を増やすことで、地方の支持が厚い石破茂元幹事長の勢いをそぐ狙いがあるとの見方も出ている。

 首相が辞意を表明した翌29日も、ポスト安倍をめざす議員たちから総裁選への意欲が語られた。

 「女性がリーダーをめざすことは民主主義、自民党にとってもプラスになる。チャンスがあれば挑戦したい」。首相側近の一人の稲田朋美幹事長代行は29日、読売テレビの番組でそう語った。米グアムを訪問中の河野太郎防衛相はオンライン記者会見で、「これからしっかり考えていきたい。仲間と相談したい」と、意欲をにじませた。

 党執行部は9月15日までに総裁選を行う方向だ。選出方法は緊急対応を理由に全国の党員・党友による投票を省いて、394票の国会議員票と都道府県連に各3票割り当てられた141票の計535票による選出を検討。1日の総務会で正式決定するが、対応は二階俊博幹事長に一任している。党幹部からはコロナ禍にあることなどを理由に「政治的空白があってはならない」(森山裕国会対策委員長)などと、スピード選出を求める声が上がる。

 ただ、簡易型の総裁選には党内に異論や批判もある。平井卓也・前IT担当相は自身のブログで「こういう時だからこそ、新総裁選出のプロセスの透明化が必要だ。責任与党として、次の政権の正統性を国民に丁寧に説明しなければならない」と記した。衆院若手は「総裁選が長引いても政治空白はできない。官房長官もいるし、政府は機能する」と話す。

 党内では、党執行部が党員投票を省こうとしているのは、過去の総裁選で地方から厚い支持を得た石破氏の人気を懸念しているからとの見方が出ている。

 岸田派の若手は「石破さん以…

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