神奈川)亡父の巨大提灯、息子が修復 小田原駅
村野英一
昨秋の台風19号で破損したJR小田原駅(神奈川県小田原市)の巨大提灯(ちょうちん)が29日未明、改札口の上に再び設置された。巨大提灯を作った職人の山崎勇さんは一昨年に他界したが、伝統の技を引き継いだ息子の山崎高史さん(50)が修復し、城下町の玄関口のシンボルを復活させた。
巨大提灯は直径2・5メートル、高さ4・5メートルで、2003年、市民団体が小田原駅に寄贈した。昨年10月12日、駅連絡通路の上部を吹き抜ける台風の強風で、小田原の『小』の部分などの和紙が破れた。
高史さんによると、骨組みの竹は無事で再び使い、新しい糸で構造を安定させた。山梨県から調達した和紙40枚を二重に貼り付け、足場上で「小田原」の文字を大書した。「文字のバランスをとり、父の字に近づけるのに一番苦労した。今はほっとしています」
折り畳み式の小田原提灯の特…